【フィンランド紀行文】〜フィンランドサウナ編〜Saunaravintola Kuuma(サウナラヴィントラ クーマ)
VRで1時間半かけて私が向かっているのは、サウナ首都タンペレである。 途中、VRから見える白樺の森が雨に濡れて美しく輝いていた。
その中でもタンペレを東西に分割するタンメルコスキ川は、雄大で力強く、それでいて汚かったが、私の熱った身体を優しく迎え入れてくれた。
私は、一際モダンなサウナ、Saunaravintola Kuuma(サウナラヴィントラ クーマ)にいる。
クーマサウナは薪サウナとスモークサウナの2種類のサウナが楽しめる。
私は川から上がり、木製のブランコに腰を下ろし、少しだけ漕いでみた。北欧の夏の終わりを告げる少し冷たい風が、熱った身体を冷ました。
旅も折り返し。オレンジ味のロンケロを飲みながら、この旅の前半の記憶を振り返っていた。
「勇気を出して、来てよかった。」
人生一度きり、行きたいと思った場所には思い切って行ってみよう。やりたいことはとことんやってみよう。仕事が、学校が忙しいことを言い訳にしてはいないか?本当にそれでいいのか?
ブランコの縁にはシンプルに、こう刻まれていた。
「ENJOY LIFE」